野球で晒し投げとは、投手が大量失点をしたのにも関わらず、投手交代が行われずに続投し続ける状況を指す言葉です。
晒し投げは投手にとっては屈辱的で苦痛な体験であり、観客にとっても試合放棄のように感じられることがあります。
しかし、晒し投げには様々な理由や意図があり、必ずしも悪いこととは言えません。
この記事では、晒し投げの定義や歴史、有名な事例などについて紹介します。
また、2023年8月25日に中日ドラゴンズの近藤蓮が1回10失点という晒し投げをした理由や背景についても解説します。
晒し投げの定義と歴史
晒し投げとは、野球で投手が大量失点をしたのにも関わらず、投手交代が行われずに続投し続ける状況を指します。
晒し投げは炎上した姿を観客に晒す見せしめの懲罰行為として意図があるので、「 懲罰投球 」「 懲罰続投 」とも呼ばれることが多いです。
晒し投げの起源は明確ではありませんが、プロ野球では1970年代から1980年代にかけて多く見られた現象です。
当時は先発ローテーションが少なく、中継ぎ陣も限られていたため、先発投手は試合を最後まで引っ張ることが求められていました。
そのため、大量失点しても交代させられないことが多くありました。
また、監督やコーチは先発投手に対して厳しく接することで、精神的な強さや責任感を養おうとする考え方もありました。
しかし、1990年代以降は先発ローテーションや中継ぎ陣の充実化、球数制限や防御率などの指標の重視などにより、晒し投げは減少傾向にあります。
晒し投げは投手の肩や肘などの負担や怪我のリスクを高めるだけでなく、精神的なダメージや自信喪失などの影響も考えられます。
そのため、現代では晒し投げを行うことは非人道的で非効率的だという批判も強くなっています。
晒し投げの有名な事例
プロ野球史上には数々の晒し投げがありますが、その中でも特に有名なものを以下に紹介します。
- 園川一美(ロッテ):1987年9月2日の南海戦で13失点(自責点7)で完投負け。パリーグワースト記録。
- 中山慎也(オリックス):2009年5月1日の楽天戦で15安打12失点(7与四死球・2暴投)148球で完投負け。パリーグワースト2位記録。
- 藤浪晋太郎(阪神):2016年7月8日の広島戦で7安打8失点161球で完投負け。161球はセリーグ最多記録。
近藤蓮の晒し投げの理由と背景
2023年8月25日に中日ドラゴンズの近藤蓮が1回10失点という晒し投げをした理由と背景について解説します。
近藤蓮は中日の新人左腕として活躍している投手です。2022年にドラフト6位で入団し、2023年には開幕ローテーション入りを果たしました。彼は最速147km/hのストレートとスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークなどの変化球を投げるタイプ。
しかし、8月25日の横浜ベイスターズ戦では9回に登板。
1回10失点を喫しました。
中日の立浪監督は交代させずに続投させました。立浪監督は試合後に「他が勝ちパターンの投手だった。」と語りました。
晒し投げとは?中日の近藤蓮が1回10失点の屈辱的記録を残した理由【まとめ】
この記事では、晒し投げとは?中日の近藤蓮が1回10失点の屈辱的記録を残した理由についてまとめてきました。
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