8月15日に報道されたコミケ2023での出来事が話題になっています。
専修大学戦史研究会というサークルが、ナチス親衛隊SSのコスプレをして参加したのです。
彼らは自分たちのツイッターでその様子を公開し、多くの反響を呼びました。
しかし、その反響の多くは批判的なものでした。ナチスのコスプレは法的にも倫理的にも問題があるという意見が多く寄せられました。
一方で、ナチスのコスプレは表現の自由だという意見もありました。
この記事では、コミケ2023でのナチスのコスプレについて、以下の点について考察してみます。
ナチスのコスプレは法的に問題があるのか?
ナチスのコスプレをするのは表現の自由だよ。
どんな格好も自由にできるのがコミケだろ。
ナチスだからダメってのはコミケの基本理念(表現の自由)に反する。
自分が嫌い(不快)なものでも他人は好きかもしれない。
逆もそう。
嫌い(不快)でも排除してはいけない。
戦前や戦中に戻りたいのか? pic.twitter.com/kdybf4gIRT— トナカイ【鹿肉食べました】 (@tonakaimaster) August 14, 2023
ナチス親衛隊SSは、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが組織した特殊部隊です。
彼らはヒトラーに忠誠を誓い、ユダヤ人や他の民族、政治的な敵などを残虐に虐殺しました。
そのため、ナチス親衛隊SSは人類史上最悪の犯罪組織として知られています。
日本では、ナチス親衛隊SSやそのシンボルである鉤十字(ハーケンクロイツ)を公共の場で使用することに関する法律はありません。
しかし、ドイツや欧米諸国では、ナチス親衛隊SSや鉤十字を公共の場で使用することは法律で禁止されています。
これらの国では、ナチス親衛隊SSや鉤十字は民主主義や人権を侵害する象徴として認識されており、使用することは刑事罰や罰金などの処罰を受ける可能性があります。
したがって、日本では法的に問題がないとしても、ドイツや欧米諸国では法的に問題があるということになります。
また、日本でも国際社会から批判される可能性があります。
実際に、専修大学戦史研究会がナチス親衛隊SSのコスプレをしたことに対して、ドイツ在住者や外国人から非難や抗議の声が上がっています。
ナチスのコスプレは倫理的に問題があるのか?
法的な問題だけでなく、倫理的な問題も考えられます。
ナチス親衛隊SSや鉤十字は、多くの人々にとって不快感や恐怖感を与えるものです。
特に、ナチス親衛隊SSによって迫害されたユダヤ人やその子孫、戦争の被害者やその子孫などは、ナチス親衛隊SSや鉤十字を見ることでトラウマや苦痛を感じるかもしれません。
また、ナチス親衛隊SSや鉤十字は、人種差別や排外主義、暴力やテロなどの悪質な思想や行動を助長する可能性があります。
現に、世界各地で極右団体やヘイトグループがナチス親衛隊SSや鉤十字を使って活動している事例があります。
したがって、ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレとして使用することは、倫理的に問題があると言えます。
コスプレは趣味や娯楽として楽しむものですが、それが他人の感情や人権を傷つけるものであれば、それは許されないことです。
コスプレをする人は、自分の行動がどのような影響を与えるかを考えるべきです。
ナチスのコスプレは表現の自由として認められるべきか?
一方で、ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレとして使用することは、表現の自由として認められるべきだという意見もあります。
表現の自由とは、自分の思想や意見を自由に発信する権利です。
日本では憲法第21条で保障されており、国際的にも人権の一つとして認められています。
表現の自由は、民主主義や多様性、創造性などの価値を守るために重要なものです。
表現の自由には限界があるという考え方もあります。
例えば、名誉毀損やプライバシー侵害、公序良俗に反する表現などは、表現の自由の範囲を超えていると言われます。
しかし、これらの限界は明確に定められているわけではありません。
また、表現の自由に対する制限は、権力者や多数派によって少数派や異質な者を弾圧する手段になりかねません。
そのため、表現の自由に対する制限は極力控えるべきだという考え方もあります。
ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレとして使用することは、表現の自由に含まれるかどうかは議論が分かれます。
一つの見方としては、ナチス親衛隊SSや鉤十字は歴史的な事実や文化的な要素であり、それらをコスプレとして再現することは教育的な意義があるというものです。
また、コスプレはフィクションやパロディであり、現実と混同しない限り問題ないというものです。
さらに、コミケはコスプレイヤーやオタクたちの自主的なイベントであり、公共の場ではないというものです。
もう一つの見方としては、ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレとして使用することは、表現の自由に含まれるかどうかは議論が分かれます。
一つの見方としては、ナチス親衛隊SSや鉤十字は歴史的な事実や文化的な要素であり、それらをコスプレとして再現することは教育的な意義があるというものです。
また、コスプレはフィクションやパロディであり、現実と混同しない限り問題ないというものです。
さらに、コミケはコスプレイヤーやオタクたちの自主的なイベントであり、公共の場ではないというものです。
もう一つの見方としては、ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレとして使用することは、表現の自由の範囲を超えているというものです。
ナチス親衛隊SSや鉤十字は、人類に対する重大な罪を犯した組織や象徴であり、それらをコスプレとして軽々しく扱うことは不敬であるというものです。
また、コスプレは現実に影響を与える可能性があるというものです。
ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレすることで、それらに対する認識が鈍化したり、擁護したり、模倣したりする人が出てくるかもしれないというものです。
さらに、コミケは公共の場であり、他人に不快感や恐怖感を与える表現は控えるべきだというものです。
ナチスのコスプレをした専修大学戦史研究会が炎上!法的・倫理的に問題ないの?表現の自由とは?【まとめ】
コミケ2023でナチス親衛隊SSのコスプレをした専修大学戦史研究会が炎上しました。
彼らは自分たちのツイッターでその様子を公開し、多くの反響を呼びました。
しかし、その反響の多くは批判的なものでした。ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレすることは法的にも倫理的にも問題があるという意見が多く寄せられました。
一方で、ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレすることは表現の自由だという意見もありました。
この記事では、
- ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレすることは法的に問題があるかどうか
- ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレすることは倫理的に問題があるかどうか
- ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレすることは表現の自由として認められるべきかどうか
という点について考察しました。
ナチス親衛隊SSや鉤十字をコスプレすることは、見方によって様々な評価がされます。
しかし、その表現が他人に与える影響や感情を無視することはできません。
コスプレをする人は、自分の行動に責任を持ち、節度ある振る舞いをするべきだということを忘れないでくださいね。
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