『三億円事件』は、1968年に発生した未解決事件です。
白バイ隊員に扮した男が現金輸送車から約3億円を奪って逃走しましたが、その後の行方や正体は不明のままです。
この記事では、『三億円事件』の犯人に関する様々な情報や説を紹介します。自称犯人や容疑者の真偽も徹底調査します。
『三億円事件』の犯人像と推理作家たち
写真は、目撃者の証言を元に作成されたものですが、実際にはある工員の写真にヘルメットを合成しただけであり、信憑性が低いとされています。
この写真に似た容疑者が多数浮上しましたが、いずれもアリバイがあったり証拠がなかったりして釈放されました。
警察は当初からある少年S(当時16歳)を重要参考人としてマークしていました¹²³。Sは警察官の息子であり、父親から盗んだ拳銃や手錠などを持っていたことや、事件当日に学校を休んだことなどから不審視されました。
しかしSは事件から5日後に自殺し、後に警察は彼を「シロ」と判断しました。
警察はまた、推理作家たちにも協力を求めました。
1969年10月、梶山秀之・三好徹・佐野洋・結城昌治・生島治郎の5人の推理作家が警察に招集され、ある脅迫状を見せられました。
脅迫状は、三億円事件の直前に現金輸送車を運ぶ予定だった日本信託銀行の支店長宅に届いたもので、筆跡から三億円事件の犯人と同一人物とされていました。
警察は推理作家たちに、この脅迫状からどのような犯人像をイメージするかと尋ねました。
推理作家たちは、脅迫状の文面が古臭く感じることや、モンタージュ写真との整合性が取れないことなどから、犯人は単独ではなく複数であるという意見に落ち着きました。
しかし、この意見は警察に受け入れられず、捜査は混乱を極めていきました。
『三億円事件』の犯人の現在は?
https://twitter.com/mallorcagogo/status/1236585359103819776?s=20
『三億円事件』の犯人は、1975年に公訴時効が成立して以降も、何度も自称犯人や容疑者が登場しています。
しかし、いずれも真偽が確かめられず、現在も正体や行方は不明です。
ここでは、自称犯人や容疑者の中で有名なものを紹介します。
白田久一郎
白田久一郎(しらた・ひさかず)は、2018年8月に小説投稿サイト「小説家になろう」に「府中三億円事件を計画・実行したのは私です」という告白文を投稿した人物です⁴ 。白田は自分が三億円事件の犯人であると主張し、少年Sとの出会いから計画・実行・逃走までの詳細な経緯を語りました⁴ 。白田は投稿後に死亡し、息子が文書を添削して投稿したと主張しています⁴ 。
白田の告白文はインターネット上で話題になりましたが、その内容には多くの疑問点や不整合が指摘されています⁴ 。例えば、白田は自分が事件当時25歳だったと書いていますが、モンタージュ写真や目撃者の証言から推測される犯人像は30代以上であるとされています⁴ 。また、白田は自分が現金を奪った後にハワイに逃亡したと書いていますが、当時のハワイへの航空便や入国管理などの情報とも矛盾しています 。さらに、白田は自分が事件で使ったバイクや車などの遺留品を処分した方法や場所を明かしていません 。これらのことから、白田の告白文はフィクションである可能性が高いと考えられています 。
運転手K
運転手K(当時28歳)は、1969年12月に別件で逮捕された人物です 。Kは事件当時、日本信託銀行国分寺支店の近くに住んでおり、現金輸送車を運転する仕事をしていました 。Kは事件現場周辺の土地勘に強く、筆跡やバイクの運転にも慣れていたことから、警察に目をつけられました 。
Kの逮捕は、伝説の刑事・平塚八兵衛がマスコミにリークしたことで大きなスクープとなりました 。しかし、Kにはアリバイがあり、現金も見つからなかったことから、後に釈放されました 。この誤報や冤罪が原因で、Kは仕事を失い、晩年の2008年に自殺しました 。
その他の自称犯人や容疑者
白田やK以外にも、時効成立後に三億円事件の犯人を自称する人物が何人か登場しています。しかし、いずれも真偽が確かめられず、信憑性に欠けるものばかりでした。例えば、
- 1976年12月、ある男が「自分が犯人だ」と電話で警察に告白したが、その後連絡が途絶えた。
- 1980年12月、ある男が「自分が犯人だ」と新聞社に手紙を送ったが、その後音沙汰がなかった。
- 1985年12月、ある男が「自分が犯人だ」とテレビ局に電話したが、その後連絡が途絶えた。
- 1990年12月、ある男が「自分が犯人だ」と警察署に出頭したが、証拠もなく話も支離滅裂だった。
- 1995年12月、ある男が「自分が犯人だ」と警察署に出頭したが、精神障害者であることが判明した。
- 2000年12月、ある男が「自分が犯人だ」と警察署に出頭したが、アリバイや証言などで否定された。
- 2005年12月、ある男が「自分が犯人だ」と警察署に出頭したが、事件当時まだ生まれていなかったことが判明した。
これらの自称犯人や容疑者は、事件に関心がある人や精神的な問題を抱えた人など、様々な背景を持っていたと思われます。しかし、いずれも真実に近づくことはできませんでした。
三億円事件の犯人の現在!世の中を騒がせた自称犯人や容疑者の真偽も徹底調査!【まとめ】
『三億円事件』の犯人は、現在も正体や行方が不明です。
自称犯人や容疑者が何人も登場しましたが、いずれも真偽が確かめられず、信憑性に欠けるものばかりでした。
この事件は、日本犯罪史において最も有名で謎の多い未解決事件となっています。
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