夏は楽しい行事がいっぱいだから好き!
だけど暑さが憂鬱・・・
という方も多いのでは?
さて、皆さんは「水うちわ」という物をご存知ですか?
今話題の水うちわとは?
「水うちわ」と聞いてもパッとこないという方が多いのではないでしょうか?
まさか水でできたうちわ?!・・・ではないです。笑
水うちわは伝統工芸品だった!
水うちわとは、 「美濃手漉き和紙(雁皮紙)」という非常に薄い和紙を貼り、専用のニスを塗って仕上げてあり、手作りで大変貴重な伝統工芸品です。
昔は水につけて、「気化熱」で涼むという方法で涼をとったことや、見た目が透けていることから「水うちわ」と呼ばれる由来となったようです。
上記以外にも、透明な水のようだからという説もあります。
いずれにしろ、水うちわは「美濃の手漉き和紙」「長良川の鵜飼」「豊かな竹林」など、岐阜ならではの川文化から生まれた、貴重な伝統工芸品なんです。
最近では動画で紹介されたこともあり、外国人客も増えたようで、貴重な日本の手土産として購入する方が多いようです。
水うちわはどうやって作られているの?
手にした人は、和紙で出来ているとは思えないその「透明感」と「美しさ」に驚くという水うちわ。
その秘密は、材料と作る過程にあります。
美濃手漉き和紙「雁皮紙」を使用
雁皮紙とは、雁皮と呼ばれる植物の皮を使って漉く和紙で、一般的に使われる和紙「楮」より、透明感があり、繊維の細い和紙です。
その為、雁皮を漉いた和紙は強くて、均一で透明感のある和紙に仕上がります。
以前は数多く製造されていた雁皮紙ですが、最近では残念ながらあまり作られなくなりました。
原因としては、需要がなくなったこともありますが、なにより雁皮紙というのは、原料の下準備にかなり時間や手間がかかるんです。
雁皮の処理は誤魔化しが一切ききません。
雁皮の細い繊維に付着している塵を、冷水の中で手で1つずつ丁寧に取り除いていきます。
長い時間と手間をかけてはじめて、透明感のある、とても薄く漉き上げた雁皮紙が完成します。
その紙を使用することで、水うちわならではの「透明感」や「美しさ」を出すことに成功したのです。
天然のニスで補強
水うちわに使われているニスは「天然のニス」です。
世界的に有名なバイオリンに使われていたり、なんと、マーブルチョコレートの表面に塗られているものと同じです!!
(食べても美味しくありませんよ^^;)
口に入れても安全なものが使われています。
これによって、水に濡れても破れない強度を出すと共に、更に透明感がでて、涼しげなうちわに仕上がります。
絵柄も、鵜飼や金魚、アサガオといった涼しげなものが描かれています。
簡単にエコ!水うちわの使い方は?
使い方はいたって簡単。
冷たい水に浸して仰ぐだけです。
気化熱作用が働き、普通のうちわよりも強く涼しさを体感することができます。
濡れたうちわで仰ぐ時に飛ぶ、水しぶきを楽しむのも水うちわの特徴です。
使用には注意点があります。
- 長時間水につけない
- 使用後は水分を拭き取る
- 日陰で乾燥させる
長時間水ににつけると、ニスが黄ばんだり、白く濁ったり、劣化の原因になるので注意してください。
使用後は、必ず日陰で十分に乾燥させましょう。
水うちわとは?その作り方やエコにも繋がる使い方は?まとめ
暑い夏にぴったりの「水うちわ」。
エコだ、エコだ!と騒がれるこの季節に、水うちわを使って、少し大人なエコを楽しんでみてはいかがですか?
参考サイトはこちら。
引用元:家田紙工株式会社
(ご購入もできます。)
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