毎年夏になると、患者が急増する「手足口病」
前回夏風邪についてお話ししましたが、
「手足口病」「プール熱」「ヘルパンギーナ」といえば三大夏風邪として有名です。
今回は「手足口病」にスポットを当てて、解説していきたいと思います。
夏風邪に関する記事はこちら。
プール熱に関する記事はこちら。
ヘルパンギーナに関する記事はこちら。
手足口病に感染する原因や症状は?
原因ウイルスと感染経路
手足口病は
コクサッキーウイルス
に感染することで発症する病気で、非常に感染力の高いウイルスとしても有名です。
そして、手足口病の原因となるウイルスは、分かっているだけでも10種類以上ある為、一度かかっていたとしても再び感染することがあるので、注意が必要です。
主な感染経路は
- 飛沫感染
- 接触感染
- 糞口感染
の三つになります。
赤ちゃんのオムツ替えをする際、便から排出されたウイルスが空気中に舞い、口を通して感染するということがありますので、マスクや手袋をするように心がけましょう。
どんな症状がでるの?
主な症状としては、その名の通り、口の中や手足に発疹や水泡と発熱です。
中には、お尻や背中など全身にブツブツが広がることがあります。
発熱に関しては、患者の約3割が発熱する場合がありますが、高熱が出るということはほとんどありません。
潜伏期間は3日~6日で、症状自体は多くの場合、3日程度で治まります。
初期症状は、ヘルパンギーナと良く似ているので、見分け方が困難です。
まれに重症化し、脳炎を伴う場合もありますので、急な高熱や痙攣など起こった場合はすぐに病院を受診してください。
手足口病は大人も感染する病気だった!
手足口病は乳幼児~5歳児に多い病気ですが、大人ももちろん感染する病気です。
子供と違って、成人の場合は重症化しやすく、高熱がでるということもしばしば。
高熱が出た後に、手足や口の中に発疹ができ始め…
なんと、指先へのかゆみや発疹が原因で、1~2ヶ月後に爪が剥がれおちてしまうこともあるそうです!涙
怖すぎます…。
実際に大人が感染したとうケースを見ると、発疹の痛みで歩くのも辛い、携帯を扱うのも辛い。
口の中の発疹のせいで、ろくに食べ物を食べられなかったという方が多いです。
子供はご飯を食べるのも、案外平気だったりするので、やはり大人の方が重症化する傾向にあります。
そして症状が治まるまでも、一週間~10日と大人の方がかなり時間がかかります。
「うちは子供いないし大丈夫」という考えは甘いです!
菌はどこに居るか分かりません。
電車の中の吊革かもしれないし、本屋さんの本かもしれないし…
しっかり手洗いうがいをして、常に予防しましょう!
手足口病の治療方法は?
残念ながら、これ!という特効薬はありません。
病院に行くと、発疹の痛みを和らげるための鎮痛剤などが処方されます。
抗生物質なども効果がないため、基本的に自然治癒を待つしかありません。
気をつけなければいけないのは、脱水症状です。
口の中の発疹の痛みで、水分や食事を摂りづらい場合があります。
そのような場合は、冷たい水やイオン飲料など、冷えたものは比較的摂取しやすいようなので、こまめな水分補給を行ってください。
暖めると痒みが増しますので、部屋の暖めすぎなども注意しましょう。
まとめ
最も有効的な予防策は手洗いとうがいです。
常に意識して感染が広まらないように注意しましょう。
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