連日の雨で憂鬱になってしまう
梅雨の時期の風物詩として
江戸時代から日本人に愛されている
「花菖蒲(ハナショウブ)」
凛と立ち上がったような花姿がとても美しいのが特徴ですね。
今回は、花菖蒲の育て方について、
・育て方のポイント
・土作り
・植え替えや株分けの時期や方法
まで、詳しく解説していきますね。
目次
花菖蒲の育て方は?

まず、花菖蒲を育てる方法として、
種と苗から育てる2つの方法がありますが、
「苗」から育てるのが一般的です。
種から育てると、
弱々しい株に育ってしまったり、
親株よりも“劣った花”になってしまうんですね。
その為、慣れていない方は
苗から育てることをオススメします。
それでは早速育て方を紹介していきますね!
花菖蒲の育て方 土作り編

それでは早速、苗植えの準備を行っていきましょう!
まず、土作りを行います。
花菖蒲は、
「水はけが良い」尚且つ「水持ちも良い」
弱酸性の土を好みます。
ここでしっかり土作りを行っておけば、
良い株になるので、頑張りましょう^^
鉢植えの場合だと、
「赤玉土(小粒)8:ピートモス2」
の割合で混ぜた土。
もしくは、市販の草花用培養土でもOKです。
地植えの場合、
“水はけが良すぎるかな…?”と感じたら、
庭の土に、「ピートモス」や「完熟堆肥」を混ぜてあげましょう。
こうすることで、水持ちがよくなりますよ^^
苗植えをしよう!
土作りが終わったら、苗植えをしましょう。
苗の植え付けを行う時期は、
✓3月~7月
✓9月~11月
が適していますので、
この時期に行うようにしましょう。
鉢植えの場合は、苗よりも一回り大きな鉢に、
地植えの場合は、日当たりが良い場所を選んで植え付けましょう。

どちらの場合も、
根っこが隠れる程度で、浅く植える
のがポイントです。
また、新芽が伸びていく方向を確認して、
植え付けの向きを決めましょう。
水やりや肥料の与え方
◆ 水やり
花菖蒲は、湿らせすぎると根腐れを起こし、
乾燥しすぎると、株が弱ってしまいます…。
しかし、見極めのポイントは簡単ですので
ご安心ください^^
鉢植えの場合は
「土の表面が乾いていたら」
たっぷりと水を与えてあげましょう。
一方で地植えの場合は、
基本的に水やりの必要はありません^^
◆ 肥料
苗の植え付け時に肥料を与える必要はありません。
しかし、毎年9月~10月には
株に栄養を与え、丈夫な株に育てる為に、
必ず肥料を与えましょう!
また、3月~4月・7月頃に、
同様のものを1回づつ与えるようにすると、
生育が良くなります。
しかし、与えすぎは良くないので注意しましょう。
肥料は、じわじわと効果出る
緩効性化成肥料、または油かすがオススメですよ^^
花がら摘みを忘れずに!
花が咲き終わって、枯れてしまった場合、
その都度、花がらを摘み取りましょう。
そのままにしておくと、
種が付いて、株が栄養を取られて弱ってしまったり、
花が腐って、株全体が枯れてしまうなんてことも…。
咲き終わった花は、
根本から刈り取ってしまいましょう。

ここで注意しておきたいのが、
「葉」です。
葉には、根っこに栄養を運んでくれる
重要な役割があるので、
誤って切り取ってしまうと、
翌年の花咲きが悪くなってしまいます。
くれぐれも葉を切り取ったり、
傷つけないように注意しましょう。
ただし、葉が茶色く枯れてしまっていた場合は、
取り除いて問題ありません。
花菖蒲の育て方 植え替え編
花菖蒲はアヤメ科の植物なので、
何年も同じ場所で育てていると、
土の栄養不足や害虫によって、
「連作障害」を起こしてしまって、
株が長生きしなくなってしまいます。
その為、定期的に植え替えをしましょう。
植え替えの頻度は
✓鉢植え:毎年
✓地植え:2~3年に一回
でOKです。
時期としては、7月上旬頃が良いでしょう。
植え替えの手順は、植え付けと同じです。
同時に株分けもしてしまうと
効率的に作業が進みますよ^^
花菖蒲の育て方 株分け編
花菖蒲は、株分けという作業を行うことで、
数を増やしていくことが可能です^^
先程紹介した植え替えと同じタイミングで(7月頃)
行うと良いでしょう。
【用意するもの】
・剪定ばさみ又はナイフ
・植え付け時に必要な物
(栽培土・鉢 など)
【株分けの方法】
①根っこを傷つけないように注意しながら
株を掘りあげます。
②葉っぱの長さを30㎝程度に切ります。
(この時枯れていたり、傷んでいる部分は切り落としましょう。)
③根っこについた土を良く落とし、
株の中心にハサミやナイフをいれて、真っ二つに分けます。
④茎を、株元から3~5cm辺りのところで切り落とします。
⑤それぞれの株に、根が2~3本付いた状態になるように、
手やナイフで株を細かく分けましょう
⑥それぞれの株を、鉢や地面に植え付けて完了です。
綺麗に花が咲いた年に株分けを行うと、
比較的成功しやすいので、
チャレンジしてみてくださいね^^
花菖蒲の栽培で気を付けることは?

花菖蒲は、
・アヤメキバガ(メイチュウ)
・コガネムシ
が付き易いです。
アヤメキバガというのは蛾の幼虫で、
春と夏に発生しやすいです。
特に花芽を食べてしまい、
花付きを悪くしてしまうので厄介です。
幼虫は、葉っぱや新芽の中に入り込んで生息しているので
薬が効きづらいので、
ピンセットなどで、つまんで取り除きましょう。
コガネムシは、根っこを食い荒らします。
土の中に生息しているので、
株元に殺虫剤を散布して駆除してください。
そして、コガネムシは乾燥させると発生しやすくなるので、
乾燥には常に気を配るようにしましょう。
花菖蒲の育て方に関するSNS投稿【まとめ】
綺麗に咲いています。
第四十四回 #桂文五郎の園芸図鑑
『花菖蒲』
本日開花しました
2年ぶりに咲いたので朝からテンション高め
アヤメ、カキツバタとは少し育て方違います
蕾から咲くまでのみ水を好みます
そして花終わったらすぐに来年の用意が始まります
来年は群生目指しますよ!#園芸 pic.twitter.com/yZZXgswU5P— 桂 文五郎 (@k2b56) May 29, 2020
咲いているのはほんの一瞬なんですね。。。
花菖蒲の生と死が数日で一気に来たもんやから私が育て方を誤ったかと負い目を感じていたわけなんやけど、花菖蒲自体花を咲かせるのは二日程度のものらしい。元気に咲いていたのは数時間。非常に刹那的。
ですが、新たに蕾が出てきてこれまた成長が楽しみ。枯れた一番花はそろそろ摘みます。— 𓆏 ニ シ サ コa.k.a レ イ ワ (@10142435m) May 10, 2020
花菖蒲の育て方!土作りや、植え替えや株分けの時期と方法を詳しく紹介【まとめ】
花菖蒲は意外と育てやすいので、
花の栽培が初めての方にもおすすめです^^
花菖蒲を上手に育てていくためには、
✓日当たりがよい場所で育てること
✓土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えること
がポイントなので、
この2点に気を付けて育ててくださいね^^